20年目で、二度目の転換期
僕は、小学生の頃からプログラミングが大好きでした。けれど、中学生で始めたバンド活動が楽しくなり、「音楽だけで、飯を食う」と借金もしながら音楽活動を続けていました。
しかし、現実はそう簡単ではありません。28歳でバンドは解散。ふと子どもの頃の楽しかった思い出が蘇り、音楽を続けながらプログラミングで稼ぐ、そんな生活になりました。
そして2003年に株式会社ビジュアライズを創設し、振り返ってみればあっという間の約20年。アーティストとしての自分、プログラマーとしての自分、経営者としての自分。いろんな経験、失敗もしたけれど、なんとかここまでやってこられたのは、「世界中の誰もがインターネットを通じて収益を得られる社会を創る」というビジョンを掲げ、突っ走ってきたからだと思います。
現在、株式会社ビジュアライズは、二度目の転換期を迎えています。
開発会社としてスタートし、ゲーム事業へとシフトチェンジしたのが一度目の転換期。主力事業へと発展させることができました。そして現在、新たに舵を切ったのがライブ配信事業です。これまでゲーム事業で培ってきたノウハウを活かし、更なる成長ができると確信しています。
今できることは関係ない。大切なのは、これから「どうしたいか」
このライブ配信事業は、コロナ禍での僕自身の経験が大きく反映されています。
「会いたくても会えない」状況が続き、音楽仲間たちの寂しさや虚しさは募っていきました。オンライン配信をしてもファンのリアクションがわからない……そんなもどかしさを抱えていたのです。インターネットで時間は共有できても、空間は共有できないと痛感しました。
でも、メタバースなら時間も空間も共有できるかもしれない!
そう思い開発したのが、ゲーム事業で培ったアバター技術を応用したライブ配信サービス『ViSUALIVE』です。
既に多くの企業がライブ配信サービスを提供していましたが、「双方向のコミュニケーションが取れない」「タイムラグがある」「アーティスト側への金銭的負担が多い」など課題は山積み。自身の経験やアーティストたちの声を踏まえて、まずはテストでとサービス提供したところ、多くの反響があり、1万人以上の方に体験してもらうことができました。現在は、更なるバージョンアップを行い、本リリースに向けて取り組んでいるところです。
また『ViSUALIVE』は、社員たちのメタバースへの興味・関心や未来への希望がなければ、実現できなかったサービスでもあります。
たとえ未経験でも、やってみる。大切なのは、今ある技術力や理論じゃない。やり切る覚悟があるかどうかだと思います。社員たちの情熱が、『ViSUALIVE』という新しい事業を生み出し、人々を熱くしていくのを実感しました。
やっていく中で失敗もあるでしょう、辛く苦しい経験もするでしょう。けれど、そこで諦めることなく、高い目標に立ち向かった人だけが見える景色が必ずあります。
僕たちと一緒に、新しい世界を眺めてみませんか?
今あなたが興味あること、これから実現したいことをお聞かせください。お待ちしています。
2022年4月 安達弘明